漢方なぞなぞ

【問.2】お尻が痛い時に膀胱兪に灸をすれば軟らかくなるのはなぜか?

臀部には膀胱経が流注して健康で元気な人の臀部は、

必ず弾力性があり、ふくよかな形状をしている。

しかし病的で不健康な方や年老いた人の臀部は痩せて小さくなり、

弾力性が有るとは言い難い形状をしている。

この二つの比較により、

臀部は外見で人の健康状態の有無を判断することができる

一つのcheck pointと言える部位である。

人は海中に生まれて進化した経緯を持つ生命体であるが故に、

生体の約7割は水から作られている。

そして生体内の水の温度を上げ下げしながら一生を全うしていく。

その水を蔵して活用している水臓=腎と表裏を為す膀胱経は、

背部兪穴を通して諸臓、経に水を配り、回収して水の循環を為している。

そしてその水を具体的に貯蔵している部位が臀部なのである。

このことから臀部にある“膀胱兪”を考えると、

水の循環に関わる重要な穴であり、この部位への施灸は陽気を与えるので

“水を動かす”と言う目的意識を生体に与えることになる。

すなわち“膀胱兪への施灸”とは留滞し易い“水の循環を動かす”と言うことになるから、

臀部がふくよかな形状を取り戻させることが可能になるのである。

慢性病に於ける治療の遅効に対して、重要な効をもたらす治療である。

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