漢方一言解説

【NO010 】成・長・化・収・蔵

春四月に入学した小学生達も、

夏休みが過ぎて9月に2月期が始まれば、

急に幼さが抜けて子供っぽくなるのを感じられると思います。

東洋医学は四季毎に変化する状況に合わせて治療する医学なので、

成長化収蔵と呼び方を変えて

春夏秋冬に対応する身体の変調を表現します。

つまり

春は心身ともに身体が変わろうとします。

夏は具体的に身体が変わります。
秋は身体が変わって落ち着きます。

冬は次の変化に備えますから、

成長の変化が激しい子供ほど夏が過ぎると、

幼さが抜け子供らしく見えるのです。

この身体の変化は全ての人に当てはまりますが、

身体の約束で50歳を過ぎるとマイナスに成長します。

つまりこの歳以上の方は夏が過ぎれば老化が加速しますので、

春に出来ていた事が秋には出来なくなる事も増えていきますから、

高齢者の方ほど夏が嫌いになるのです。

皆様!夏が若い時よりも嫌いになっていませんか。

これとは別に

春が苦手の方は肝機能、夏が苦手の方は循環機能、

秋が苦手の方は呼吸機能、冬が苦手の方は排泄機能が

それぞれに低下して弱くなり易いのですが、

うなずかれる方もおられると思います。

人は今も昔も自然の影響を受けて生きています。

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