漢方一言解説

【NO.003】生姜は身体を温める?

生姜は身体を温める?

最近テレビや雑誌で「生姜は身体を温める」と話題になっていますが、『本草綱目』(ほんぞうこうもく)という中国の本に「生姜は五臓全てに働きかけ、風邪による寒熱を除く云々」とは書かれていますが、何処にも「身体を温める」とは記述されていません。

漢方薬で使われる生姜の役割は、例えば風邪をひいて熱があり、しかも食欲がなくなった場合にだけ、そのなくなった食欲を戻して食べさせるように、胃腸に働きかけて食べさせるようにみちびく薬味として生姜を使うのです。そもそも病気は“食べ”なければ治りませんからね。

ですから生姜は、常日頃から食事が取れている人が食べると、さらに食欲が旺盛になって太りますし、太れば当然代謝温度が上昇しますから、結果的に体温が上がるというわけです。

そもそも生姜も含めて五種類の薬味(にら、らっきょ、生姜、ねぎ、にんにく)は、五臓(肝臓、心臓、膵臓、肺臓、腎臓)の働きを少しだけ活発にする作用があります。ですからこれらの野菜を「身体によさそうだから」という理由だけで食べ過ぎると、これが原因して病気になりますから、くれぐれも気を付けて下さいね。

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