風邪をひいた時、何時頃からかうどんにネギを多く入れて食べる習慣が出来たようにおもいますが、皆様もそのようにしていませんか。中国の『傷寒論』という薬の聖典の12条には「風邪をひいた時は肉や麺等を食べさせるな」と書かれています。
そもそも風邪は何をひくのでしょうか。それは皮膚の体温です。皆様が「冷えたから風邪をひいた」といわれるのは、正しくは「冷たい風に当たって体表の温度が下がったので寒気がする」となります。風邪をひいた時身体は、取られた体温を何とか元に戻そうとがんばります。つまり本能的に体温が上昇するので発熱するのです。
ではこの温度が高い時に、塩が入ったうどんやネギなどの温度が作られやすい物を食べればどうでしょうか。繰り返しますが、風邪をひいた時は、本能的に代謝効率が上がって身体は高温になっていますので、わざわざ更に温度を上昇させるモノを食べなくてもよいのです。このとき身体が求めているのは、水分が多い“かゆとくだもの”なのです。つまり昔から言うように「薬を飲んで、かゆとりんごを食べて安静にする」が正しい治し方です。