例えば親指と人差し指を広げた時に出来る三角形の中で、
何処でもいいですから軽く押さえてみて下さい。
どうですか。軽く押さえているだけなのに痛む場所と何も感じない場所があると思います。
つまり痛む所にツボがあるのですが、
ツボは皆様が思われているよりも浅く、皮膚の直ぐ下にあります。
皮膚は表皮・真皮・皮下組織の三層構造から作られ、
表皮は約0.2㎜以下、真皮は約2㎜あり、その下に皮下組織(脂肪)があります。
そして例外もありますが、多くのツボは表皮の下、真皮の上の際にありますから、
少し押さえるだけでも良く効くのです。
運動選手が筋肉に鍼を垂直に立てられて鍼治療を受けているTV映像を見る事がありますが、
あのように筋肉に到達するまで深く刺してしまうとツボを貫き通してしまうので、
全く効果はありません
“鍼は刺すのではなく皮膚下のツボに中てる”のが正しい鍼治療です。
全身にツボは正規には365穴あり、漢方薬に使う基本原料は365種類あります。
これは昔の人が、何の道具もなく気象を観測した途方もない努力の結果
“1年は365日である”のを見つけた事に由来しています。