漢方一言解説

【NO011 】三里

歳の瀬になり忘年会を含め、何かと食べる機会も多くなると、

胃腸の具合も悪くなりがちですが、

この様な時に階段や坂道を急ぎ足で歩いた時に、

主に左足のいわゆる“弁慶の泣き所”と言われる、

膝から下の骨の際が引きつって歩き難かった事がありませんか?

その縦に引きつる筋が、漢方で言う胃の筋で、

この筋は胃と足を直接つないでいます。

これを“経絡”と言い、

このように内臓と手足をつなぐ大事な筋が、

全部で27本あり“ツボ”は全てこの筋上にあります。

そしてこの胃経上に

『奥の細道』にもある“三里”というツボがありますから、

三里を押さえたり、揉んだりすれば胃に直接響かせる事が出来るのです。

この足三里の取り方は、
① 膝を曲げて立てて、

②向こう脛上で骨に沿って足とは反対の手の親指を下から上に押し上げ、

③骨に当たって止まった爪の位置周辺が足三里です。

この足三里も左右で効能が違います。

左は便秘傾向でお腹が張って苦しい時に氷等で冷やしたり、

やや強めに叩くと気持ちよく出易いです。

右は下痢傾向でお腹が痛くなり易い時に、

ローション等を塗ってさすると気持ちよいです。

胃薬の代わりにお試し下さい。

 

 

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