2025年・金運不及(きんうんふきゅう)・乙巳(きのとみ)の歳
金運が不及の年は火気が広まり、木の成長作用が発揮されません。そして火の成長作用だけが気ままに振る舞って万物が繁茂し、気候は暑く乾燥し、突然冷たい雨や雹、霜、雪などが降り万物を損ねます。しかしその一方で厥陰が司天で、少陽が在泉の歳は風と木が煽り合って火気が流行し、地気が暑熱を帯びて火熱が万物を焦がしますから、本来は冬眠しているはずの動物が早々に現れることもあります。また厥陰が司天の歳は風が強い為に天空には埃が舞って暗くなって雲は立ち騒ぎ、寒冷な季節でもかえって春のようになり流氷も凍りません。
歳の気
初気 :2/4日立春から4/5日清明まで
陽明 寒気が降りてくると同時に草木を枯らす粛殺の気も到来して温かくはなりません。
二の気:4/5日清明から6/5日芒種まで
太陽 寒気が去らず雪が降って水が堅く凍り粛殺の気が広がって冷たい霜が降り、 野草の梢が枯れてちりちりになり冷たい雨が次々とふります。
三の気:6/5日芒種から8/7日立秋まで
司天厥陰 司天の気が権力を行使して風がしばしば吹きますから冷夏になります。
四の気:8/7日立秋から10/8日寒露まで
少陰 湿熱の気が司天の左で争うために雨が多く温度が急激に下がり作物は実り難くなります。
五の気:10/8日寒露から12/7日大雪まで
太陰 燥気と湿気が争い勝ち負けを繰り返します。このために陰寒、沈降の気が広がって寒気が身体を侵します。風が強く吹いて雨が多くなります。
終気 :12/7日大雪から2/4日立春まで
在泉少陽 少陽相火が支配して陽気が大いに盛んになりますから、今までとは一変して温かくなります。そして本来は冬眠している動物が現れ 流氷は凍りません。地気が大量に発散して草木が成長を始め人は伸びやかな気分になります